2012年4月28日土曜日

竜巻警報の話


アフリカにしょっちゅう竜巻が起きて死人が出るA国がある。
ある年、B社が100%あたる竜巻警報装置を開発し、少しでも犠牲者が減れば+PRも考えてA国に竜巻警報装置を寄付した。
竜巻が来る前に警報装置が必ずなるので、A国の住民は早く非難できるようになり竜巻による死者は大幅に減った。
そうして数年が経ち、竜巻警報が当たり前の存在になったころ、A国の大統領が言い始めた。
「竜巻が起きる前にいつもあの忌々しいサイレンが鳴る。あの音が竜巻を呼び寄せているのだ」
そうして警報装置は全部撤去されてしまった。
竜巻は今でもしょっちゅうやってくる。

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