2014年7月21日月曜日

Three Reasons This is a Good Time to Be an Investor: 投資家にとっていい時代になったと思う3つの理由

題名の通りの記事が週末のwsjに出ていたので要約

みんなアルゴにやられたとか機関じゃなきゃ勝てないとかいろいろ不平を言っているけど、多分マーケットの状況は昔よりもよくなっているんだと思う。日本でも。

投資家にとっての環境がよくなった3つの点とは:
  1. 投資の選択肢の増加
  2. 投資コストと税金の低下
  3. 情報量の増加 
だ。以下でその背景を説明する。

1.選択肢の増加

選択肢の増加は2つの出来事のおかげだ。

一つ目は1993年に登場したS&P500を対象としたETF、いわゆるSPDRの誕生である。その後あらゆる種類のETFが登場し、2013年末までにETFが1,332本に増加したおかげで、投資家はポートフォリオの微調整がしやすくなった。大型、中型、小型など規模別投資を低コストで行えるようになったほか、産業別、国別の投資も手軽になった。さらには金などのオルタナティブ投資も一般投資家にとって身近なものになった。

もう一つの出来事とは1997年のインフレ連動国債の登場である。政府保証付きで消費者物価に連動する債券(Treasury Inflation-Protected Securities=TIPS)はおそらく、長期的にもっとも安全な投資対象だ。現在10年物のTIPSの利回りはインフレ率+0.3%と低いが、保有資産の購買力を下げたくない年金生活者らにとってTIPSは万能薬になるだろう。



2.コストの低下

投資家がアクティブファンドからインデックスファンドやETFへ資産を移したことにより取引コストは著しく低下した。2003年に株式ファンドの投資家は保有資産の1%の経費を払っていたが、2013年に経費は0.73%まで低下した。

個別株の取引きコストについては、ブローカーがリベートの多い取引所へ注文を誘導しているという批判はあるが、1980年代の数分の1に低下している。それだけではなく売買のスプレッドも著しく低下した。

投資にかかる費用のうち最大のものが、取引費用ではなく税金になることがままある。

しかし、過去20年間に状況は著しく改善した。1997年に長期キャピタルゲイン税率が28%から20%へと切下げられたのちも、2003年に15%へと再び引き下げられた。


(注:3つ目の情報量の増加については元の記事にも詳細な解説なし)

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