- メルセデスオンラインキャンペーン広告が「なぜか」詐欺サイト(メディア)に配信されていた。
- Nasdaq上場のアドテクノロジー企業Rocket Fuelが仲介したインプレッション365,000件をサンプルに調べたところ、そのうちの57%が人間ではなく自動プログラムに見られていたことが判明。
- メルセデスによれば、キャンペーン全体のうちの疑わしい配信の比率は6%未満で、疑わしい配信についてはRocket Fuelから返金してもらっているという。
- Rocket Fuelはアドエスチェンジ経由で広告配信先を調達している。
- アドエクスチェンジには数千の媒体が登録されているので、広告が詐欺サイト(媒体)に配信されていたことにRocket Fuelが気づいていたかははっきりしない。
- 詐欺サイトは広告主を騙すための手法を洗練させている。
- メルセデスの広告キャンペーンにおける不正を発見したイギリスの広告詐欺調査会社Telemetryによれば、疑わしいトラフィックのすべてが5つの小さなプロバイダーから送られており、OSはLinuxが使われている。
- 不正に使われたいくつものプログラム(bot)は最終的に2人のイギリス人にたどり着く。botをつかって彼らが所有するウェブサイトへ誘導して、広告収入を得ていた。そのサイトは既になくなっている。
ネット広告の市場規模は年間1400億ドルになるというが仮に全体の6%がそうした詐欺サイトへの広告掲載に費やされているとしたら84億ドル。日本でいうとルネサスとかダイエーの売上と同じくらいの規模になる。日本でも同じような広告配信の不正が行われていそうな気がする。出会い系サイトとか架空請求詐欺とかをしていた人たちが手がけそうなビジネス。詐欺に使う媒体を用意して、ひと稼ぎしたら姿をくらますというのはまさに得意とするところだろう。
とか思っていたら日本国内でも株式会社アドテクノロジーというのがあってあれらしい。
サイトをみるとなにか金がもうかる話をしているらしいけれど何をやって儲かるのかさっぱりわからない。少なくともDSPだとかアドネットワークとかとは無関係のようだが、「アドテクノロジー」という名詞が普及してきたことの表れか。
0 件のコメント:
コメントを投稿